なごみ醸し卵-再会が運んできた、やさしい循環
■ はじまりは、まさかの再会から
柴田です。
いやぁ、こうして振り返ると、人のご縁ってほんとおもしろいもんですねぇ。
今日は「なごみ醸し卵」が生まれた日のこと、少し書いてみます。

「偶然ってあるもんだなぁ」
そう思ったのは、友人を通して、高校卒業ぶりに再会した日のことでした。
相手は、本金酒造のおかみ・ちとせさん。
昔は体育館で、女バスと男バスとして同じ空気を吸ってた仲です。
再会してまず言われたのが、
「え?え? 柴田くん、養鶏やってんの!?」
そりゃ驚きますよねぇ。
まさか二十年以上たって、鶏の話と蔵の話で盛り上がる日が来るとは、僕自身思っていませんでした。
■ 酒粕との出会い
ちとせさんが教えてくれたのは、本金酒造さんが力を入れている“酒粕の活用”のこと。
冬の冷たい空気と、蔵人さんたちの手仕事から生まれる酒づくり。
その過程で出る酒粕を、どう地域で生かすか――。
その挑戦は、テレビでも取り上げられるほど注目されていました。
「うちの酒粕、鶏の餌に使えないかな?」
そのひと言に、僕の中でスイッチが入りました。
酒粕は発酵の力がぎゅっとつまっていて、旨みも栄養も豊か。
地域の素材で餌づくりをする僕には、ぴったりの素材です。
さっそく試してみたところ、鶏たちがまぁよく食べる。
そして卵の味に、ぐっと深みが出る。
思わず「これはいける」と声が出ました。

■ そして「なごみ醸し卵」に
こうして生まれたのが、
地元の発酵文化を生かした「なごみ醸し卵」です。

酒粕はもちろん、
米農家さんから分けてもらう米ぬか、
ご近所の農家さんからの野菜、
知り合いの果樹園さんからの果物、
豆腐屋さんの新鮮なおから、
クラフトビールのモルトかす、
ワイナリーのぶどう粕――
信州の恵みがぐるっと巡り、鶏の力となり、
卵という形でまた僕らのもとに返ってくる。
そのやさしい循環のど真ん中に、この卵があります。
■ 出会いに導かれた、偶然じゃない偶然
あの日、ちとせさんと再会していなかったら、
「なごみ醸し卵」は生まれていなかった、と言い切れます。
人の縁って本当に不思議です。
でも、いま振り返ると全部が自然な流れのようにも思えるんです。
これからも、地元の素材にこだわって、
鶏たちに正直に、自然に寄り添いながら、
この卵を育てていきたいと思っています。
酒粕の“醸す”力と、鶏たちの“のんびり・なごむ”暮らし。
その二つが出会って生まれた「なごみ醸し卵」。
ちとせさんとの再会に、いまも感謝しています。
いやぁ、人生ってほんと不思議ですねぇ。
酒ぬのや本金 https://honkin.net/
僕が一番好きなお酒は本金純米酒です♪

